近所の焼肉屋さん

中国から日本に来て、お父さんはどこかで働いていて、お母さんがメインでやっているお店。正直、美味しくないんだけれど、安いし、なにより馴染客あつかいしてもらえるのが嬉しいので、月に1度は顔を出すようにしている。みほもけんちゃんも、お肉はタン塩1皿だけで、あとはキムチとかサラダとかをつまみにビールを呑んでるだけってことが多いので、お肉が美味しくなくても関係ないからっていう理由もあるけれど。あんまり流行ってるわけでもなくて、行くとお客さんはみほ達だけってことがしばしばあるんだけれど、どうやりくりしているのか、男・女・女・男の四人兄弟を全員大学に行かせた。最後の男の子が、この春から青学だってさ。
うちの辺りは下町で、小さな製本工場とか小さな印刷工場とかがぽつぽつあって、近所の飲食店で見かける人たちもスーツじゃない人が大変に多い。夜の11時過ぎに親は立て膝でビールを飲み、その隣で茶髪の小学生がカルピスを飲んでるのが日常のような町。もしかしたら、お客さんたちよりも焼肉屋さんの方が教育に熱心かも。